字を書かない自分史作成支援

終活

私は今までに2回、正確には自分史を書こうとしたものではありませんが、それに近いことをしようとした人のサポートをしたことがあります。

1回目は祖父です。
私の祖父は農家をしていました。そしてある程度高齢になったときにちょっとした想いを文章に残しました。母はそれをある程度の形にしてあげたいと思い、それを私にワープロで打つことを依頼したのです。それはおおよそ30年以上前のことです。

それで私は母からバイト料をもらい、祖父が書いた文章をワープロで打ちだしていったのです。私と祖父とでは年齢もかなりの差があり、また旧字体とか文字の読みにくさとか世代の差があり非常に困難でした。

しかし何とかそれをワープロに打ち込み、それを印字することはできました。しかしそれはA4の紙でいうとおおよそ5ページくらいのものです。祖父の言いたかったことがその5ページに集約されていたわけではもちろんありません。

もともと文章を書く、鉛筆を握って文章を書くという経験を持っていないと長い文章を書くことはできません。やはり字を書くことは疲れますからね。書き起こした文章からそんな感じで祖父が途中で心が折れたような雰囲気を感じました。

それとは別にそれからかなりの時間が経過した後にある小学校の校長を勤めた方からちょっと文章をまとめてほしいという依頼を受けました。その方は今まで感じたことをテキストにまとめたいという意欲があったようです。

具体的な依頼としてはまずは撮り貯めている音声テープを文字起こしをしてほしいということでした。そして文字起こしの後にそれを修正してしっかりとしたテキストに残したいということでした。

それで私はテープを文字起こしをし、そしてそれを修正するために、お会いして一緒に作業をすることになりました。その方は元教員であったので、私が提出した文章を添削するみたいなポジションでやっていましたが、別に私は生徒でも何でもありません。

別にこれについてはどうでもいいんですが、その修正作業というものはそこそこ骨が折れるものであり、そのことを見越してかその女性は頭に冷えピタを張って、一緒に修正作業をしていったのです。

その作業は3時間ほどかかりましたが、かなりその方は疲れたようでした。そこまで気合を入れなくてもいいのではないかと思います。祖父のこと、この女性の経験から私は提案したいと思います。

自分史を書こうと思ったときにすでに書き溜めたものがあれば問題はありませんが、これから作成しようと思った人は音声を録音する方法を利用したほうがいいでしょう。その方が疲れません。祖父も音声を録音することをしていれば自分の想いみたいなものは決して5ページくらいではすまなかったはずです。

この音声を文字起こしをするということなんですが、今は個人でもインターネットを通じて仕事をする人も多く、30分当たり1万円とか2万円とかで文字起こし作業をしている人もいます。そういったサービスを使えば自分の録音したことをパソコンが処理できる文字情報に変更することができます。

ただ文字起こしをした文章だと読むことが非常に困難なものとなります。それでその文章を校正するという作業が必要となります。その作業を私は行うことができますし、ご自身で納得いくまで修正することもありだと思います。

そして校正が終わるとワープロで印刷をすればとりあえずは紙に書かれた読みやすいものにはなります。私の母がそれをやったのですがそのA4の紙5ページを表紙をつけて祖父の残した文章ということで親族に渡したようです。

それを受け取った叔父さんはコピーに表紙をつけただけ?と茶化したそうですが、それでもいいじゃないですか?祖父のダイレクトな言葉が楽に読めるのであれば。

そういうことで文字起こしをするための音声データがあれば私はそれを文字起こしをする人に仲介することができます。校正した文章をただワープロで印刷するのもいいですが製本するということもできます。その場合はオンラインでデータを入稿するということになります。

オンラインで入稿するにはそれ用のフォーマットに変換する必要がありますが、それをクリアできれば本を作るのは難しくありません。

このような流れで自分史を作成することもできますが、ただ文章を書くことがなれていない人にとっては録音すべき言葉を考えるのも大変なのではないかと思います。何が伝えたいのか、何を伝えなければならないのかとかです。残しておきたい記憶もそれが発生した周りの環境がわからないと読む人は十分に理解できないのではないかと思うのです。

そういう方のために私はインタビュー形式で自分史作成を支援いたします。通常インタビューは2回行います。インタビューを1回終えた後に、このことを話すのを忘れていたと気づいたりすることが多いからです。そして2回のインタビューを終えた後、文章の大まかな流れをチェックしていただき、若干の校正を加えて製本作業にかかります。

このサービスを25万円(税別)で承ります。部数は10部とし、追加する場合は10部増えるごとに1万円別途料金が発生します。

費用は決して安いものではありませんが、あとから読んでもわかりやすい自分史作成のお手伝いができるのではないかと思っています。

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